ピアノプレイヤーとしての目標/「守破離」/「人生を変えた2つのもの」の無期延期
昨日ブログに書いた「エリーゼのために」なのだが、最初の部分はそこそこ弾けるようになってきた(といってもピアノの先生に聞かせたら色々怒られそうなものだが)が、やはり転調する(A-mollからF-durになる)ところで躓いてしまった。
私とって少々複雑な動きを要求されたのである。
ある意味当然なのだが、練習すればなんとか私にでも弾けるのではないか?
というわけで、本棚で眠らせっぱなしのハノンをひっぱり出し、分散和音をひとつひとつ丁寧に素早く弾く練習をするのであった。
元来私は様式美系メタルやテクノが大好きなので、「分散和音の早弾き」というものを自分でもプレイしたい、という思いが強く、
その要望を叶えるのに「ハノン」の教則本は最適なのである。
ちなみに私、独学でどこまで行ったのかというと、「バーナム」の2くらいなら弾けるかも、というレベルである。
「弾けるかも、じゃねえよ。そっちを全部弾けるようになれよ^^」
いやいや、基本的な音感は耳コピで鍛えたし、指の独立性なら音ゲー(beatmaniaIIDX)で鍛えたし。え、関係ない?
さらに言うなら、目標とするプレイヤーは、小室哲哉である。
やるからには、ブログを終える頃にはこれくらいになりたいのである。
「え、オマエ小室哲哉になりたいの?」
もちろん氏のコンポーザーとしての才能には日々感服されるが、
ここではあくまでもキーボードプレイヤー(及びピアニスト)の面において、氏に近づきたいのである。
氏くらいの腕前になれば、私も比較的自由に私の弾きたい曲を弾けるようになるのではないかと思うのだ。
もっともその段階になった頃には、「もっと色々弾けるようになりたい!」「目指せホロヴィッツ!」みたいなビッグマウスをぬかしているのかもしれないが。
ところで、ネットサーフィンをしていたら「守破離」ということばを見つけた。
これは千利休の短歌に現れた言葉なのだが、学びの側面においてたいへん含蓄ある言葉である。
「守」とは、師匠(先生)の教えを守る事。
「破」とは、その教えを打ち破り、創意工夫をすること。
「離」とは、師のもとを離れて自在になることである。
これは私がスピードキューブで掴んだ学びのスタイルを説明するのに、とてもぴったり当てはまったものである。
たとえば、スピードキューブで、ある一つのアルゴリズム(パターンに対する回し方)を覚え、それをはやく回せるようになりたい、とする。
まず私は、動画(できれば、手順をゆっくり回している動画)がインターネット上にあればそれを参考にする。
それをじっくり観察し、どのタイミングでどの指を使ってキューブを回したり、はじいて回すのかを見極める。
その上で、自分でも同じ動きをやってみる。
この段階がまさに「守」であろう。
はじめはなかなか手に馴染まず、キューブの回転にひっかかりを感じることもあるだろうが、
動画と同じように回していくうちに、自分の中で「回し方」に関する解釈が出来る。
この段階が「破」である。
そして最終的には、動画よりもずっとはやくアルゴリズムを処理出来るようになるのである。これが「離」である。
アルゴリズムの練習の他にも、スピードキューブにおいて実力が伸びて行く人を観てゆくと、まさに「守破離」の通りに成長しているのだなと痛感する。
まず、初心者の段階だと、掲示板やtwitter、定例会などであれこれと質問する。
ここから伸びる人は、その質問の答えに従い、自分のものとし、
最終的には質問を投げることがほとんどなくなり、自分の芸風を確立し、大会での決勝レベルへとのぼりつめるのである。
この考えを私のピアノ練習にあてはめると、完全に「守」の段階にすぎないだろう。
しかし、ここから「破」のフェーズに入るとき、私の見える世界はより豊かになるのではないかと思う。
そのためにも毎日しっかりと練習していきたいものである。
...ただ、ピアノ練習に飽きなければ。家にはエレキギターもある(なおパワーコードとC,F,G7、スケールしか出来ない模様)から、いつそっちに行ってしまうか分からないし。
また、私が他の事を学ぶ際にも、この「守破離」を忘れる事がないように、まずは先人の技を自分のものとする態度で挑むようにしていきたいものである。
昔は「守」も碌に出来てない頃から「破」から入ってしまって、よく失敗したものだったが^^;
皆さんも、「守破離」を意識してみてはいかがでしょうか。
なお、「人生を変えた2つのもの」については、まことに勝手ながら無期延期とさせていただく。
おそらく、ザ・インタビューズに書いた事の再編になるだろうから、どうしても書く事が思いつかない、という時に書きたいと思う。
今の所は(って言ってもまだ4日目だが)、「ブログを立ち上げたけれど、一体何を書けばいいのか?」と思う事は無いのだ。順調に更新出来そうである。