Field of Ideas

ルービックキューブの日本大会で2度(2007年、2012年)チャンピオンになったことくらいがとりえの、社会の歯車によるブログ。

Yau Method のすすめ

ごきげんよう。

さて、最近私は4x4x4にはまっている。
kaddeyさんに煽られたのをきっかけに多いに練習して、Nakaji、しゅう、優(以上JapanContestでの名義)、そしてYumuに並ぶほどの実力を身につけた。
なぜ私がこの実力を付ける事ができたのか。
それは3x3x3の力もあるのですが、何と言っても解法を改良したのが大きいです。

現在私が使っている解法は、「Yau Method」というものです。
Robert Yauさん(ちなみにg91、私と同い年)というイギリス人が考案し、2010年のうちに公式大会で平均44秒を出した解法です。
現在世界トップレベルの主流は日本で言うところのコーラ式エッジセットであり、
このYau Methodは現在使用しているキュービストが少ないです。
私より上位の人でもDan CohenとSebastian Weyerくらいしか使っていません。
それはおそらくコーラ式でも十分速い、という意見が主だと思うのですが、
私はこのコーラ式に限界を感じていたため、解法を乗り換えたのです。

解法の流れはこんな感じです。

1:対面のセンターを揃える(海外配色黄色と白、赤と橙、緑と青のいずれか)

2:クロス色のエッジを3つ揃える(4で修正可能なので任意の位置で良い)

3:クロス色のエッジが揃っていない部分がU面に来るよう持ち替え、3層回し等を駆使してクロス(Tの字)が崩れないように残りのセンターを揃える。

4:センターを揃えたら、クロス色の残りのエッジをそろえ、クロスを完成させる。

5:後は3点交換等を駆使してエッジを揃え、3x3x3の要領で揃える。パリティが発生したら修正する。

以上です。この文だけじゃわかりにくい(し、多分思い違いをしているw)と思うので、すがっちさんの解説動画を見るといいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=iXaKud-y4t4

利点は2つ挙げられます。

1.先にクロスを揃えてしまうため、エッジセットの時にD面を見なくても良い

これが一番大きいと思います。このために無駄な持ち替えがかなり省かれます。

2:先にクロスを揃えてしまうため、F2Lから始めることができる

これも大きいです。エッジセットをしながら1ペア目を探すという芸当も可能です。

もちろん欠点もあります。

1:慣れないとクロス色エッジセットやセンターセットに時間がかかってしまう。
2:5x5x5など、他のビッグキューブに応用がきかない(逆に遅くなる)
3:単色クロスだと遅いときは本当に遅い(カラーニュートラルならこの弱点は消える、ちなみにYau氏もCN族らしい)

Yau Methodは私のように「ほどほどに早く回せて先読みも得意」という人が習得すると
とてつもない効果が出ると思います。
私はこの解法にした結果日常sub45に至ることができましたし、
世界大会での30.34というとんでもない記録もたたき出す事ができました。
もしコーラ式を知っているけどどうも遅い...という人がいたら、
このYau Methodを習得してみましょう。