Field of Ideas

ルービックキューブの日本大会で2度(2007年、2012年)チャンピオンになったことだけが自慢の現役文系大学生によるブログ。

スピードキューブの来し方行く末 -2 世界記録保持者は何を変えたのか-

今更ほぼキューブ引退状態のわたしが(いやまだ心は現役だが)
Feliksについて語るのはヤボというものであろう。
よって、しゅう氏の「Feliks氏の速さの秘密」の考察について、
私が横からちょこちょこと感想や見解などを
入れていこうと思う。
というわけで、まずはこちらの記事を読んでください。
http://blog.livedoor.jp/minicube/archives/51728096.html
http://blog.livedoor.jp/minicube/archives/51738704.html


よろしい?(うわー、なんか上から目線だー)

まず、「●マルチクロスの完成度」。
そもそも、2008年くらいまで「マルチクロス」の発想が
なかったと思われる。
せいぜい、オランダのE.Akkersdijk氏が黄+白のデュアルクロスを実践していたくらいであろう。
みんなクロスを揃えるときは、固定された1面でやっていたのである。
しかし、彼は違った。
かなり早い段階(sub20以前から?)から6面どこからでも同じようなタイムで揃えられるようにしてあるのだ。
これはつまり、インスペクションの段階で簡単にクロスが揃えられそうな面を基準に揃えるという芸当ができ、
その分タイムが短縮できるのである。
われわれも今から矯正しようと思えばできるであろう。R.Hessler氏のように、実際に矯正して高い効果を得た人もいるのである。
是非、これからトップを目指す人はマルチクロスの習得にいそしんだ方がいいだろう。

次に、「●指の速度が尋常じゃない」点について。
2009年の世界チャンピオンであるB.Vallance氏にも言えることだが、
とにかく指の速度が半端なものではないのである。
これはFeliks氏が軽いキューブを使用しているからであろう。
ちなみにA-Vを使っているらしい。メンテ大好きな人はA-Vを、そうでないひとは少々高くてもmemoryを購入することをお勧めする。
また、彼は薬指の使い方が上手いのである。
このあたりはぜひとも彼のソルビングビデオを何度も観て研究することをお勧めする。特にクロス部分、PLLn7は必見である。

最後に、「●手順間の途切れがゼロに等しい」点。
これはつまり、「最高スピードに近いくらいの速さで回してるのに、回してる最中に先読みしちゃってる」ということである。
F2Lでスロットインを行っている最中に、次のペアを探しあてる。
OLLを回し終える前に、PLLがどんな形になるのか大体つかんでいるのである。
だからこそあんなにも早くAUFが出来、即座に回すことができるのである。
そして、ちょっと引っかかったとしても大抵sub11はマークするのである。

以上の3要素が、我々が分かる限りにおける彼の速さの秘密である。

2006年、中学3年の私は人間の限界を8.5秒に設定していた。
2010年の今、3x3x3平均の世界記録は8.52。限界に限りなく近づいている。
しかもFeliks氏は、家でavgsub8をたたきだしたことがあるらしい。
人間の限界は、まだまだ先にあるようだ。
彼がどこまでタイムを縮めるか、また新たなるキュービストがさらに早いタイムをたたき出すか。
個人的に楽しみである。

俺?いや、まだ受験終わってないですしおすし。